銀魂
Gintama
天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人が来訪し開国した江戸を舞台に、「万事屋」を営む白夜叉こと坂田銀時が、志村新八・神楽らとともに日々の依頼をこなしながら過去の因縁と向き合う物語。SF・ギャグ・人情・バトルが融合した空知英秋による漫画で、週刊少年ジャンプに2004〜2019年連載。全77巻。
- ジャンル:
- SF / コメディ / アクション / バトル / 少年漫画
- 媒体:
- 漫画 / アニメ / 映画
銀魂の年表20件の出来事
虚(うつろ)の誕生——アルタナ変異体、不死の始まり
星の生命エネルギー「アルタナ」の影響を受けた人間が不老不死の変異体として覚醒した。以後500年以上にわたり何度も死と復活を繰り返すなかで無数の人格を形成し、やがて天導衆(テンドウシュウ)に取り込まれていく。この存在が後の吉田松陽・虚として物語に深く関わる。
— 烙陽決戦篇・銀ノ魂篇で明かされる設定。「500年」は作中言及による。
吉田松陽、松下村塾を開く
虚の人格の一つとして形成された温厚な吉田松陽は、身分を問わず子どもたちに剣術と学問を無償で教える私塾「松下村塾」を開いた。戦場を彷徨っていた少年・坂田銀時を見出し弟子に迎えたのが、のちに「攘夷の志士」世代を育てる起点となった。
— 将軍暗殺篇・烙陽決戦篇等の回想で詳細が明かされる。
天人の来航と開国——幕府の降伏と廃刀令
宇宙人「天人(あまんと)」が地球(江戸)に飛来し、圧倒的な軍事力を背景に開国を強要した。幕府は抵抗を諦めて天人に降伏し、天人を統べる秘密組織「天導衆」の傀儡政権となった。その後、帯刀を禁じる廃刀令が布告され、武士の存在意義は根底から覆された。
— 作品全体の背景設定。「天人来航は約20年前」は作中の複数箇所で言及される。
攘夷戦争の勃発——銀時・高杉・桂・坂本の参戦
天人の侵略に抵抗する攘夷志士たちが立ち上がり、日本各地で天人および幕府軍と戦う攘夷戦争が勃発した。松下村塾の弟子である坂田銀時・高杉晋助・桂小太郎・坂本辰馬らも戦場へ赴き、「白夜叉」として恐れられた銀時はその圧倒的な剣の力で鬼神のごとく戦い続けた。
— 作品全体を通じた回想・言及。白夜叉の異名は複数の篇で言及される。
吉田松陽の処刑——銀時の決断と志士たちの分裂
天導衆の策謀により反乱軍は殲滅され、銀時・高杉・桂は捕縛された。天導衆は銀時に師か仲間かという残酷な二択を突きつけ、銀時は師の意志を汲んで松陽を自ら斬り命を絶った。その決断が高杉との深い亀裂を生み、高杉はのちに左目を失い単独で世界を壊すことを誓った。
— 将軍暗殺篇・烙陽決戦篇で詳細が明かされる。本作最大の過去の悲劇として描かれる。
攘夷戦争の終結と真選組の結成
長期にわたった攘夷戦争が終結し、日本は天人との共存体制へ移行した。廃刀令は実質的に確立され、国力は疲弊した。一方、残存する攘夷志士を捕縛するための特殊武装警察組織「真選組」が幕府によって編成された。近藤勲・土方十四郎・沖田総悟らが主要幹部として名を連ねた。
— 作品背景設定。真選組の成立は攘夷戦争終焉後とされる(ピクシブ百科事典「攘夷戦争」等)。
坂田銀時、万事屋を開業——志村新八・神楽の加入
攘夷戦争後、各地を放浪していた坂田銀時は江戸のかぶき町に落ち着き、「万事屋銀ちゃん」を開業した。剣術道場の跡取りである志村新八が働き始め、やがて戦闘種族・夜兎族の少女・神楽と巨大犬の定春も加わり、3人と1匹の万事屋が誕生した。
— アニメ第1話・原作第1話冒頭の設定。新八・神楽の加入は序盤数話で描かれる。
紅桜篇——妖刀「紅桜」と高杉晋助の機威塊
江戸に辻斬りが現れ、桂小太郎が行方不明になる事件を機に、万事屋は妖刀「紅桜」の調査に乗り出す。背後には高杉晋助率いるテロ組織「機威塊(きへいたい)」と、天人の技術を融合させた改造刀の陰謀があった。重傷を負った銀時は仲間の力を借りて機威塊を退け、桂を救出した。本作初の本格シリアス篇。
— 原作単行本8〜9巻相当。アニメは58〜61話(初回放映版)。
真選組動乱篇——妖刀と内部クーデター
土方十四郎が持ち主の魂を喰うといわれる妖刀を手にし、人格が豹変する。真選組に新たに加わった元見廻組の武市変平太が内部クーデターを企て、近藤勲を追い落とそうとする。銀時たちは真選組と協力して武市の陰謀を阻止し、組織の存続を守った。
— 原作単行本19〜20巻。アニメ第2期相当。
吉原炎上篇——地下遊廓と夜兎族の過去
天人が支配する地下の遊廓「吉原」を舞台に、神楽の兄・神威(かむい)と用心棒の月詠が暗躍する。吉原の元締め・森蘭丸が実は夜兎族であることが明かされ、銀時たちは遊廓の炎上と夜兎族の抗争に巻き込まれながら戦いを繰り広げた。神楽の一族・夜兎族の凶暴性と悲しみが描かれる。
— 原作単行本25〜26巻。アニメ139〜146話。
紅蜘蛛篇——吉原を狙う組織と月詠の過去
首筋に蜘蛛の刺青を持つ男が吉原破壊を企て、銀時と月詠はその組織「紅蜘蛛」に潜入する。月詠の過去と師との因縁が明かされ、吉原を守るための戦いが展開される。吉原炎上篇の続編的位置づけの篇。
— アニメ第2期・吉原炎上篇後の長編篇。
将軍暗殺篇——将軍暗殺の陰謀と過去の真実
将軍・徳川茂茂を狙う暗殺計画が浮上し、銀時・真選組・万事屋らが巻き込まれる大規模な政治抗争が勃発した。高杉晋助・一橋慶喜ら複数の勢力が暗躍するなか、吉田松陽を誰が斬ったのかという過去の真実が断片的に明かされていく。徳川茂茂はこの篇の末に命を落とす。
— 原作第502〜524話相当。アニメ第4期・300〜307話。
さらば真選組篇——黒鐡島脱出と新体制への抵抗
新将軍・一橋慶喜の下で真選組が解体の危機に瀕し、近藤勲が難攻不落の刑務所「黒鐡島」に投獄される。万事屋・桂の攘夷志士・見廻組残党らが結束し、近藤救出作戦を展開した。天誅組(奈落)との激闘を経て、近藤は脱出を果たす。
— 原作第525〜551話相当。アニメ第4期・308〜316話。
烙陽決戦篇——虚の正体と神楽の家族、銀時たちの再集結
舞台を宇宙へと移し、神楽は兄・神威と父・海坊主と再会し夜兎族の宿命に向き合う。一方、天導衆の幹部「虚(うつろ)」の正体が吉田松陽と同一の不死の存在であることが明らかになる。銀時・桂・坂本・高杉ら旧攘夷志士が集結し、虚および天導衆との本格的な対決が幕を開けた。
— アニメ第4期・317〜328話。原作クライマックス直前の大篇。
銀ノ魂篇・開戦——アルタナ解放軍による江戸侵攻
虚が宇宙規模の戦争を引き起こすべく各惑星のアルタナを汚染し、天導衆の宿敵「アルタナ解放軍」が江戸に侵攻してきた。幕府は崩壊寸前となり、万事屋は姿を消した状態で江戸の人々は孤立無援に陥る。旧松下村塾の弟子たちが対立を超えて結集し、地球奪還のための最終決戦が始まった。
— 原作第596話〜。アニメ第5期・342話〜。
高杉晋助の最期と旧友たちの決別・和解
世界を壊すことを誓っていた高杉晋助は、最終局面で銀時と対峙しながらも、共に虚への怒りを共有していることを認め、仲間を守るために命を使い果たす形で死を迎えた。長年の確執は最後の瞬間において清算され、旧松下村塾の弟子たちの関係が一つの区切りを迎えた。
— 銀ノ魂篇終盤。高杉の最期は原作で丁寧に描かれる。
虚との最終決戦——地球解放戦争の決着
アルタナ変異体として地球の消滅すら望んでいた虚に対し、銀時・桂・坂本・高杉ら旧攘夷志士世代および万事屋・真選組・海軍ほか多勢が結集して総力戦を展開した。地球のアルタナが変動するなか、虚は最終的に活動を停止し、地球の消滅は阻止された。
— 銀ノ魂篇クライマックス(原作第700話前後)。
江戸の戦後復興——万事屋の解散と銀時の失踪
解放軍との戦争が終わり、江戸は復興の道を歩み始める。しかし銀時は戦後の混乱のなか姿を消し、新八と神楽は各々の道に分かれた。真選組も組織の再編を迎え、江戸の日常は少しずつ変わっていく。それぞれがこれまでの戦いと別れを経て新たな局面へと踏み出す時期。
— 銀ノ魂篇終盤〜ラスト近く。解散・再集結の流れは原作に描かれる。
万事屋の再集結——「また明日」の約束
各地に散っていた銀時・新八・神楽が再び江戸へ戻り、万事屋として再集結する。壮絶な戦いと別れを経てなお変わらない3人の関係性が改めて示され、また普段通りのかぶき町の日常へと戻っていく姿が描かれた。
— 銀ノ魂篇終章・最終話付近。万事屋の再集結は原作最終巻で描かれる。
各人のその後——新たな江戸の日常
銀ノ魂篇の完結後、生き残った者たちはそれぞれの場所で新たな日常を歩み始める。江戸は変わりながらも人々の営みを続け、万事屋は相変わらずかぶき町で依頼を受け続ける。原作全77巻をもって物語は幕を閉じた。
— 原作第77巻・最終話。2019年連載完結。
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