ゴールデンカムイ
Golden Kamuy
明治末期の北海道・樺太を舞台に、日露戦争帰還兵の杉元佐一とアイヌの少女アシㇼパが、2万貫のアイヌの隠し金塊を追う物語。第七師団の鶴見中尉、土方歳三ら各陣営が刺青人皮(金塊の暗号が刻まれた脱獄囚の皮)を争奪する。アイヌ文化・北海道の自然・明治の軍事史を骨格とした野田サトルの漫画作品。
- ジャンル:
- 歴史 / サバイバル / バトル / アドベンチャー
- 媒体:
- 漫画 / アニメ / 映画
ゴールデンカムイの年表20件の出来事
日露戦争・旅順攻囲戦と二〇三高地の戦い
旅順攻囲戦において、杉元佐一は白襷隊の夜間奇襲および二〇三高地の激戦に参加し、「不死身の杉元」の異名を得る。この戦いで親友・剣持寅次が戦死する。
— 1話および回想で描かれる背景。史実の旅順攻囲戦(1904年8月〜1905年1月)に準拠。
アイヌの金塊強奪事件とのっぺら坊の逮捕
北海道のアイヌが長年かけて集めた砂金(2万貫)をウイルクが強奪する。ウイルクは逮捕後「のっぺら坊」と呼ばれる素顔の男として網走監獄に収監され、金塊の在処を秘匿したまま死刑囚となる。
— 作中回想および第1話で設定が語られる。正確な年は明示されていない。
のっぺら坊による刺青囚人の脱獄計画と24人への刺青
のっぺら坊(ウイルク)は網走監獄内で同房となった24人の囚人の皮膚に、金塊の在処を示す暗号を分割して刺青として彫る。囚人たちに金塊分配を約束し、脱獄して北海道各地へ散らばるよう指示した。
— 第1話および複数エピソードの説明・回想による。
杉元佐一、北海道で砂金採りを始める
日露戦争から帰還した杉元佐一は、戦死した友・剣持の妻・梅子の眼病治療費を稼ぐため北海道で砂金採りを開始する。軍人恩給を剥奪されたため資金の当てがなく、金塊の噂を男から聞いて関心を持つ。
— 第1話冒頭。
杉元とアシㇼパの出会い、金塊争奪の相棒関係成立
杉元は熊に命を救われたアイヌの少女アシㇼパと出会う。アシㇼパは父を金塊事件で亡くしており、真相究明と父の名誉回復を望んでいた。両者は「金塊を折半する」条件で相棒となり、刺青囚人の追跡を開始する。
— 第1〜2話。
脱獄王・白石由竹との合流
24人の刺青囚人の一人・白石由竹と接触した杉元たちは、白石が全囚人の顔を把握していることを知り、情報源として連携関係を結ぶ。白石は以後、杉元グループの案内役として行動を共にする。
— 序盤の北海道編。
鶴見中尉率いる第七師団の介入
陸軍第七師団の情報将校・鶴見篤四郎中尉が金塊争奪に加わる。鶴見は日露戦争で冷遇された師団のため、金塊を軍資金として北海道を実効支配する謀略を進める。月島軍曹・谷垣源次郎ら部下を各地に展開し、刺青囚人の回収と杉元グループの追跡を開始する。
— 北海道編序盤〜中盤。
土方歳三一派の参戦
戊辰戦争で死んだとされていた土方歳三が実は生存し、網走監獄の刺青囚人の一人であったことが明かされる。蝦夷共和国再興を目指す土方は、囚人の牛山辰馬らを率いて金塊争奪に参入する。
— 北海道編中盤で土方の生存と目的が明かされる。
アイヌ文化と狩猟生活の同行体験
杉元はアシㇼパとともに北海道各地を移動する中で、アイヌの狩猟・採集・調理・精神文化を間近に体験する。チタタプ(肉を刻む料理)、カムイノミ(神への儀礼)など、アイヌの伝統が作中で丁寧に描かれる。
— 北海道編全般を通じて描写される。
網走監獄攻略戦——のっぺら坊への接触
杉元・アシㇼパ・白石のグループが、金塊暗号の元となる「のっぺら坊」ことウイルクが収監されている網走監獄へ向かう。第七師団・土方一派も同じく網走を目指し、各陣営による監獄を巡る大規模な争奪戦が展開される。
— 網走監獄編(アニメ1〜2期にあたる)。
のっぺら坊の正体判明——ウイルクはアシㇼパの父
のっぺら坊の正体がアシㇼパの父・ウイルクであることが明らかになる。ウイルクはポーランド出身で、帝政ロシアへの抵抗運動を経て北海道に渡り、アイヌ独立国家の樹立を目指していたことが判明する。
— 網走監獄編〜樺太編で段階的に明かされる。
尾形百之助の裏切りとウイルクの死
第七師団の狙撃手・尾形百之助が杉元グループを裏切り、のっぺら坊(ウイルク)を射殺する。ウイルクは死の間際にアシㇼパだけが知る暗号の鍵を残すが、詳細は謎のままとなる。
— 網走監獄編クライマックス。
樺太への渡航——アシㇼパ拉致と暗号の鍵の追跡
アシㇼパはキロランケとともに樺太(サハリン)へ渡り、革命家ソフィア・ゴールデンハンドとの接触を通じて父ウイルクの過去と暗号の鍵を探る。杉元・谷垣らが追跡し、日露国境を越えた樺太でロシア兵との交戦が繰り広げられる。
— 樺太編(アニメ4期相当)。
キロランケの死とアシㇼパの暗号鍵想起
樺太でキロランケは谷垣・月島・鯉登との戦闘で致命傷を負い、アシㇼパに看取られて死亡する。その後アシㇼパは、父ウイルクのアイヌ名「ホロケウオシコニ(狼に追いつく者)」が暗号解読の鍵であることを思い出す。
— 樺太編終盤。
杉元とアシㇼパの樺太での再会と相棒契約の更新
杉元がアシㇼパと樺太で合流し、尾形に毒矢を放って重傷を与える。杉元とアシㇼパは相棒としての誓いを改めて確認し、ともに北海道へ戻って金塊の最終決着を目指す。
— 樺太編終盤〜帰還。
暗号解読と金塊の隠し場所・函館五稜郭の特定
「ホロケウオシコニ」を鍵として刺青の暗号が解読され、アイヌの金塊が函館の五稜郭(旧幕府軍の星形要塞)の地下に隠されていることが判明する。各勢力が函館へと向かい最終決戦の舞台が整う。
— 終盤の函館行き列車内で判明する。
函館・五稜郭の最終決戦と土方歳三の最期
函館五稜郭周辺で各陣営が激突する最終決戦が勃発する。土方歳三は戦闘の末に力尽き、愛刀・和泉守兼定を杉元に託して死亡する。かつての蝦夷共和国の地で、土方の長い生涯が幕を閉じる。
— 最終決戦編。
尾形百之助の死と鶴見中尉との最終対決
尾形百之助は列車上での死闘の末、自ら腹を撃ち抜き列車から転落して死亡する。杉元は暴走する列車の上で鶴見中尉と一騎打ちとなり、鶴見を拳銃で撃ち、ともに列車ごと函館の海へ転落する。
— 最終巻(31巻)終盤。
金塊による北海道の土地権利購入とアシㇼパの交渉
金塊の多くは北海道の土地購入に充てられ、アシㇼパは権利書をもとに日本政府と交渉を続けた。その成果として土地の大部分が国立公園・国定公園として保護され、アイヌの暮らしの地が守られることとなった。
— 最終回・エピローグ。
杉元の生還と白石の「王様」——その後の顛末
海に転落したと思われた杉元が生還していたことが判明する。3年後、白石由竹から手紙と彼の顔が描かれたコインが届き、白石がひそかに金塊を持ち出し東南アジアのどこかの島で王様になったことが示される。
— 最終回エピローグ(最終巻)。
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